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ヨーグルトに使われる乳酸菌の種類

市販されているヨーグルトには主に以下のような乳酸菌が使われています。

ブルガリクス菌

ブルガリアで食べられていたヨーグルトから発見されたことからこの名がつきました。ヨーグルトを作る際のスターターとして使われる菌です。
乳酸を作り出すことで腸内を善玉菌が活動しやすい弱酸性に変え腸内環境を整えてくれます。サーモフィラス菌と組み合わせることで、乳酸菌の生成に8時間程度かかるところを半分以下の3時間程度に短縮することができます。
ブルガリクス菌が持つプロテアーゼには牛乳のカゼインを分解する働きがあり、アミノ酸やペプチドを供給することでサーモフィラス菌の増殖を助けます。

サーモフィラス菌

ヨーグルトを作る際のスターターとして使われる菌です。腸内環境を整えるほか、さまざまな健康効果も期待できます。
ブルガリクス菌と一緒に使われることの多い菌で、この二つを組み合わせると短時間で増殖する性質があります。またサーモフィラス菌はギ酸を供給することでブルガリア菌の生育を助けます。

ガセリ菌

人の腸内に住む代表的な善玉菌です。悪玉菌を抑制し腸内環境を整えてくれます。
その中でも雪印乳業の研究所が人の腸から分離培養したガセリ菌SP株は、とても生命力が強く胃酸や胆汁で死滅することなく生きたまま腸まで届き、長く定着できるのが特徴です。
ほかにも内臓脂肪を減らす効果、免疫力向上によるインフルエンザ予防効果も確認されているほか、胃がんの原因にもなるピロリ菌の活動を抑制することでも知られています。

ビフィズス菌

乳酸菌のひとつと定義されることの多いビフィズス菌は、人の腸内に最も多く住む善玉菌です。
ビフィズス菌は他の乳酸菌と違い腸内で乳酸のほかに酢酸も作り出すという特徴があり、悪玉菌の増殖を抑制し腸内環境を整えます。
酢酸は強い殺菌力と腸の粘膜をコーティングする作用があるため、病原大腸菌O157などの発生を予防することでも知られています。
ほかにも葉酸などのビタミンB群を作り出す働きがあり、栄養バランスを整えるのにも効果的です。

クレモリス菌

カスピ海ヨーグルトに使われている乳酸菌で、京都大学名誉教授の家森幸男氏が東ヨーロッパのコーカサス地方から持ち帰ったことで知られています。
生命力がとても強く胃酸や胆汁で死滅することなく生きて腸まで届くプロバイオティクスのひとつです。
腸内環境を整えるほか、アレルギー症状とアトピー性皮膚炎の緩和、免疫力向上といった効果が確認されています。
クレモリス菌は発酵の際にEPSと呼ばれる粘り成分を作り出します。カスピ海ヨーグルト独特の粘り気はクレモリス菌ならではです。

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