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いろいろな種類の乳酸菌を摂ると効果に影響はある

250種類以上発見されている乳酸菌

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腸内環境を整えてくれる乳酸菌はいまや健康成分の定番です。ヨーグルトや乳酸菌飲料のほか、チーズ、漬物、味噌、醤油といった身近な食品にも乳酸菌は含まれています。
これまで250種類以上の乳酸菌が発見されていますが、種類によって特徴も異なり、期待できる健康効果も異なります。

例えば整腸効果を期待するならこの菌が良い、免疫力を高めたいならこの菌が良いと、どのような効果を得たいかによって摂りたい乳酸菌も変わってくるのです。
ほかにも酸に弱く生きて腸まで届けるのが難しい菌もあれば、胃酸や胆汁酸で死滅せず生きて腸まで届く菌もあります。
各メーカーではより高い健康効果を得ようと乳酸菌の研究を進めていて食品作りに活かされています。そして新しい乳酸菌も次々に見つかっています。

乳酸菌は種類が多すぎてどれを摂ったら良いのか迷ってしまいますが、自分に合った乳酸菌を選びたいものです。

複数の乳酸菌を同時に摂っても大丈夫?

一緒に摂っても大丈夫

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そこで気になるのが「複数の乳酸菌を一緒に摂っても大丈夫か」という疑問です。さまざまな種類があり、それぞれ特徴も効果も異なる乳酸菌、複数の乳酸菌を一緒に摂ることで何か体に悪影響があっては困ります。乳酸菌同士の相性というものも気になります。

結論から言えば、複数の乳酸菌を摂ることで効果が相殺されるようなことはありませんし、乳酸菌同士の相性が悪いために副作用が発生するということもありません。

食事から摂った乳酸菌は腸内細菌の勢力図を変えることができない

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私たちの腸内には500種類以上、数にして100~1000兆個もの腸内細菌が生息しています。これらは種類ごとにまとまりお花畑のような腸内フローラを形成し、それぞれバランスを摂りながら腸内環境を良好に保っています。
これだけの種類と数の腸内細菌が生息しているところに、ヨーグルトなどから摂った乳酸菌が新たに加わっても、すぐに腸内細菌の勢力図が変わるまでには至らないのです。むしろもともと腸内に生息していた善玉菌と合わずに、定着できないことのほうが多いくらいです。

乳酸菌同士で攻撃し合うことはない

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また、乳酸菌には糖を分解して乳酸を作り出すという特徴があります。種類は違えども、基本的な働きに共通点が多いため、違う種類の乳酸菌を攻撃するということはありません。

同じ種類の乳酸菌ばかり摂ることのデメリット

自分に合った乳酸菌を見つけにくい

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私たちの腸内フローラは、母親の腸内フローラをほぼ受け継ぎ、成長とともに生活習慣や食生活、加齢などの影響を受けて菌の種類も数も変化していきます。
全く同じ腸内フローラを持つ人はいないと言われるほど、人によって生息している腸内細菌の種類も数も千差万別なのです。

乳酸菌は他の細菌とお互いに影響しあって生きていて、新しく入ってきた乳酸菌がその人の腸内環境に合うかどうかは人によって異なります。
自分に合った乳酸菌を見つける意味でも一つの乳酸菌だけを摂るよりは、複数の乳酸菌を摂るほうが効果が期待できます。体に合うか合わないかは体調を見ながら判断するしかありません。

長期的に見て腸内細菌に偏りが出る

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また一つの乳酸菌のみを摂り続けたとしても、短期間であれば腸内フローラに及ばす影響はありませんが、長期間続けることで腸内細菌が偏ってしまうことがあります。
一度、腸内細菌が偏ってしまうとなかなか元の環境に戻すのは難しいため、偏った乳酸菌の摂取は避けたいところです。

近年では腸内細菌のバランスについての研究も進められています。肥満マウスと正常なマウスでは腸内フローラの組成が異なることが報告されていて、肥満の人もマウスと同様に腸内フローラに偏りがあることが分かっています。
マウスを使った実験では、無菌マウスに肥満マウスの腸内細菌を移植したところ体重が増加する結果となりました。

腸内細菌のバランスは個人の体質や生活習慣によって変わりますが、長期的な食生活の影響も受けます。腸内細菌の偏りを防ぐためには、同じ種類の乳酸菌だけを摂り続けるのではなく、複数の乳酸菌を摂るように心がけましょう。

複数の乳酸菌を摂ることで相乗効果が期待できる

乳酸菌は複数の種類を同時に摂ることで相乗効果が期待できます。それぞれが腸内で乳酸を大量に生成することで、お互いの活動を助けることができますし、違う効果を持つ乳酸菌を組み合わせれば、同時に複数の健康問題に対処することができるからです。

例えば整腸作用の高い乳酸菌と、免疫力を高めて風邪やインフルエンザを予防する効果が認められた乳酸菌を同時に摂ると、便秘や下痢を解消しながら、病気を予防することができます。

中でも乳酸菌とビフィズス菌は理想的な組み合わせです。その理由は乳酸菌は酸素のあるなしに関わらず生息できる菌が多いため主に小腸に生息しています。一方、ビフィズス菌は酸素のない環境を好むため主に口から遠く酸素の薄い大腸に生息しています。
生息する場所の異なる乳酸菌とビフィズス菌を組み合わせることで、小腸と大腸、両方に働きかけることができます。

ヨーグルトには複数の乳酸菌が使われている

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乳酸菌食品の代表と言えばヨーグルトですが、実はほとんどのヨーグルトには複数の乳酸菌が使われています。ヨーグルトの種菌にはブルガリア菌とサーモフィラス菌という2種類の乳酸菌を組み合わせるのが定番です。
この2つの菌はお互いに増殖を促す作用を持つためヨーグルトの発酵には欠かせない菌であり、国際規格でもブルガリア菌とサーモフィラス菌を使うように定められています。

商品によってはさらにビフィズス菌などが添加されることもあります。
つまりヨーグルトを食べるだけで複数の乳酸菌を摂ることができるというわけです。
もちろん異なる種類のヨーグルトを混ぜて食べても問題ありません。配合されている乳酸菌は良いけど、固さや風味がちょっと自分の好みと合わないというヨーグルトでも、混ぜてしまえば自分の好みに近づけることができます。
自分が欲しい健康効果が期待できる乳酸菌を配合したヨーグルトをいくつか組み合わせて、食べ方を工夫しながら継続的に摂ってみてはいかがでしょうか。

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