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乳酸菌風呂ってなに?

乳酸菌風呂とは

入浴剤がわりに乳酸菌を使う

腸内環境を整えてくれる乳酸菌は食品やサプリメントから摂るものというイメージが定着しています。お風呂に乳酸菌なんて違和感を感じる方もいるでしょう。
ところが最近は乳酸菌風呂なる健康法がインターネットの口コミによって広がりを見せています。乳酸菌は40℃前後で最も活発になります、まさにお風呂の温度です。
お風呂は人にも乳酸菌にも心地よいと感じる適温なのです。乳酸菌風呂は入浴剤のように乳酸菌を使って、健康に良い効果が期待できないかという試みから始まりました。

乳酸菌風呂に最適な「米のとぎ汁」

お風呂に入れる乳酸菌は何でも構いませんが、ヨーグルトを入れるのはちょっともったいないですよね。もっと安上がりで身近にあるものを活用できないのでしょうか。
そこでおすすめしたいのが「米のとぎ汁」です。

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乳酸菌はヨーグルトやチーズなど乳製品以外にも、さまざまな発酵食品に含まれています。
ぬか漬けに使われる米ぬかにも乳酸菌が豊富に含まれていて、米ぬか風呂を提供するリラクゼーション施設もあるほどです。

とはいえ家庭で米ぬかに浸かるわけにはいきませんよね。そこでどの家庭でもご飯を炊くときに出る米のとぎ汁を使います。
私たちが食べる白米には精米した際についた胚芽の欠片や米ぬか、籾の中に生きていた乳酸菌や酵母菌などの発酵微生物が含まれています。
米のとぎ汁が大根などの下煮から、洗顔などのスキンケア、掃除、さらには肥料までさまざまな用途に再利用されているのはこのためです。

米のとぎ汁から乳酸菌液を作る

米ぬかが染み出た米のとぎ汁には乳酸菌が含まれていますが、それをただお風呂に入れても効果はあまり期待できません。
とぎ汁に乳酸菌のエサとなる塩と砂糖を入れて乳酸菌を培養して乳酸菌液を作ります。米のとぎ汁から培養した乳酸菌は、植物性のためとても生命力が強いのが特徴です。
特別な道具は要らず、どの家庭にもあるペットボトルと計量スプーンを使って誰でも簡単に作ることができます。

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【材料】米のとぎ汁 500ml 塩 小さじ1 砂糖 小さじ2~4

塩はマグネシウムやカリウムなどミネラルが豊富に含まれている荒塩を使います。砂糖は黒糖やきび糖などの精製されていないものが良いでしょう。

1)米をとぐ。最初にといだ濃いとぎ汁を取り分け、綺麗に洗ったペットホドルに移します。
2)とぎ汁の入ったペットボトルに塩を加えてよく混ぜます。
3)常温で乳酸発酵させます。必ず1日1回は蓋を開けて溜まったガスを抜き、よく混ぜます。
4)少し発酵が進んだ2~3日後に砂糖を加えて、よく混ぜます。後から加えることでPhが下がり乳酸菌が増殖しやすくなります。
5)数日から一週間程発酵させます。蓋を開けると炭酸飲料のようなプシュという音がして、甘酸っぱい香りがしたら出来上がり。
6)出来上がった乳酸菌液は冷蔵庫で保存、1ヶ月程度は持ちます。

・備考
培養が成功するかどうかは温度が重要になります。乳酸菌の発酵に適した温度は35~40℃で、できるだけこの温度環境に置くようにしましょう。
春や秋は窓のそばなどの日当たりの良い場所に置き、天気の悪い日や夜間はビニール袋とタオルに包んで保温します。
夏は逆に高温になり過ぎないように直射日光が当たらない場所に置き、気温の低い冬場は暖房の近くに置くなどして保温に気を配ります。
暖かい環境で培養すると泡の量が増えてペットボトルが膨張します。蓋を開けたときに中身があふれてしまうことがあるので注意しましょう。

乳酸菌風呂の作り方

米のとぎ汁から作った乳酸菌液を入浴剤のような感覚でお風呂に入れるだけです。入れる乳酸菌液の量はさまざまで、慣れるまでは50ml程度にし、少しずつ増やしていくと良いでしょう。
ただし、数L程度ではお風呂の湯を毎日取り替える必要があります。量をもっと増やしてお風呂の湯の1/10以上にし、毎日、黒糖や塩などの乳酸菌のエサ、新しいトギ汁を少しずつ加えると、乳酸の殺菌作用によって雑菌の侵入を防ぐことができます。
残り湯を流さずにそのままにしておくと乳酸菌や酵母が作る分解酵素によって、浴槽についた垢などの汚れが分解されて掃除が楽になります。

乳酸菌風呂の効果

お湯を清潔に保つ

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お風呂の温度は病原菌や雑菌がとっても繁殖しやすい環境です。乳酸菌には殺菌作用があり、お湯に紛れ込んだこれらの菌を抑制する効果が期待できます。

肌をスベスベにする

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乳酸菌が入ったお風呂に浸かることで、乳酸菌が皮膚表面について病原菌や雑菌を殺菌して、ニキビや吹き出物などの肌荒れを防ぐと言われています。
また乳酸菌は毛穴に溜まる老廃物を分解して、有機酸などを生成し皮膚を弱酸性に保ってくれます。入浴後に肌がスベスベするのはこのためです。

注意点

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米のとぎ汁を使う場合は残留農薬に注意が必要です。米をといで最初に出るとぎ汁は濃いだけに、米の表面についた農薬まで染み出る可能性があるからです。
農薬を多く使って育てた米は乳酸菌の量も少ないと言われています。それだけではなく、残留農薬が及ぼす人体への影響も不安な点です。
人の肌に触れるわけですから、出来るだけ少ない農薬で育てた安全な米のとぎ汁を使いたいところです。値は張りますが無農薬米を使うのも選択肢のひとつです。

乳酸発酵する温度は雑菌にとっても大好きな環境です。乳酸菌液を作るときは雑菌が入り込まないように細心の注意を払いましょう。
もし臭いを嗅いでみて腐敗臭がしたり、ほんのちょっと舐めてみて苦味を感じたりした場合は雑菌が繁殖している可能性か高いので捨ててください。

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