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ヨーグルトの歴史

ヨーグルトの起源

ヨーグルトの歴史はとても古く、その起源は牛やヤギの牧畜が始まったおよそ7000年前と推定されています。
最初にヨーグルトが作られた場所は中近東、ヨーロッパ、アジアなど諸説ありますが、 牛から搾った生乳を木桶などの容器に入れておいたところ、偶然にも乳酸菌が入り込み発酵して出来た飲み物が始まりと言われています。
こうして出来たヨーグルトは、おいしく風味が良いだけでなく、生乳のままよりも日持ちがするため、東ヨーロッパや中央アジアを中心に広まりました。
それぞれの地域の気候風土に合った独特の製法が確立され、ブルガリアのキセロ・ムリャコ、インドやネパールのダヒ、ロシアのケフィアなど、さまざまなヨーグルト食品が世界中に存在します。

パスツールによって乳酸菌が発見される

乳酸菌を利用したヨーグルトなどの発酵食品は紀元前から作られてきましたが、乳酸菌の存在が科学的に証明されたのは19世紀に入ってからです。
フランスの微生物学者パスツールは、発酵した乳を顕微鏡で調べたところ、乳の中に微生物が存在することを発見し「乳酸酵母」と名づけます。1857年のことです。
それまで謎だった微生物の力で発酵するという仕組み、微生物が増殖したり死滅したりすることが初めて明らかになりました。

メチニコフによってヨーグルトの健康効果が明らかに

ヨーグルトの健康効果が明らかになるのは20世紀に入ってからです。20世紀初頭、ロシアの生物学者メチニコフはブルガリアを旅行で訪れた際に、
ブルガリア人が乳酸菌を多く含んだヨーグルトを習慣的に食べていることに着目し、ブルガリア地方に長者者が多い理由はヨーグルトにあると考えました。
彼はロシアに帰るとヨーグルトに健康に良い効果があることを「ヨーグルト不老長寿説」で発表します。これがきっかけで、ヨーグルトは健康に良い食品として世界中に知られるようになりました。

メチニコフの説はブルガリア人の医学者グリゴロフが裏付けます。1905年、グリゴロフは伝統的に食べられてきたブルガリアヨーグルトが、
ブルガリクス菌とサーモフィラス菌という2つの菌種で出来ていることを発見します。これこそが今日でも変わらず使われているヨーグルトの種菌です。

日本での歴史

飛鳥時代に貴族の間で乳製品が広まる

日本では飛鳥時代に、仏教とともに搾乳の知識が伝えられ、「酪」や「蘇」と呼ばれる乳製品が作られ貴族の間で広まりました。
ヨーグルトやチーズの原型でしたが、庶民にまでは広がることがなくやがて途絶えます。

明治のヨーグルトは「薬」扱い

日本でヨーグルトが食べられるようになったのは明治に入ってからです。明治20年代に牛乳の残りを利用して作った「凝乳」という名前の商品が登場します。
しかし、当時は薬という扱いで食品としては馴染みがありませんでした。

ヨーグルト製品が次々と販売される

1912年には東京の牛乳店で「ケフィール」という食品が開発されます。
さらに1917年には広島市のチチヤス乳業がヨーグルトの名称で初めて販売します。戦後になるとヨーグルトが本格的に生産されるようになります。
1950年に明治乳業から「ハネーヨーグルト」というガラス瓶に入れられた商品が販売されたことで、ヨーグルトの存在は日本でも有名となりました。

ところが、当時の消費者からは「腐ったミルク」「固まったミルク」とネガティブなイメージを持たれてしまい、メーカーにはクレームが入る有様でした。
これは初期のヨーグルトが、寒天やゼラチンで固めたハードタイプであったのと、ヨーグルト特有の酸味や香りが好まれず、プレーンタイプの普及が進まなかったためです。
そして1971年に明治乳業から日本で初めてプレーンヨーグルトが発売されます。この商品の登場で一般家庭にもヨーグルトが普及していきます。

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