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妊活にも効果的!乳酸菌パワーで妊娠体質に

不妊症と妊活

女性の社会進出と晩婚化が進む現代の日本では、高齢出産が増加傾向にあり、それに伴い不妊症に悩まされる女性も増えています。
子どもを授かりたいと願いながらもなかなか妊娠しないカップルは、10組に1組とも、5組に1組とも言われ、当事者にとっては深刻な問題です。
どうしても子どもが出来ない場合、産婦人科で不妊治療を受けることになりますが費用は高額になり、経済的な負担が重くのしかかります。
そこで最近では本格的な不妊治療を行う前に「妊娠に向けて体調管理を心がけ、妊娠しやすい体質へ改善しよう」という「妊活」がブームとなっています。
「どうしても子どもを授かりたい」と焦る気持ちは分かりますが、高額な不妊治療を始める前に、どうして子どもが出来ないのか、妊娠しやすい体を作るにはどうしたら良いのか、立ち止まって考えてみましょう。

不妊症と腸内環境の関係

不妊症のうち1/3は原因不明の不妊と言われています。このような場合は、いくら産婦人科を受診しても原因が分からないため治療のしようがありません。
では原因はないのかと言うとそういうわけではなく、加齢や体質など検査では見つからない原因が隠れているのです。近年では妊娠しにくい体質を作る原因の一つに腸内環境があることが指摘されています。

不妊と関係する「脳腸相関」

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不妊と聞くと子宮に原因があると考えがちで、「どうして腸が関係しているの?」と疑問に思われる方もいますが、それには腸と脳の「脳腸相関」が影響しています。
腸は「第二の脳」と呼ばれていることをご存知でしょうか? 腸と脳は自律神経で繋がっていて、腸が持つ腸管神経系と、脳が持つ中枢神経系はお互いに影響しながら働いています。
脳はストレスを感じると自律神経に指令を出し腸に働きかけ、便秘を引き起こしたり、逆に下痢を引き起こしたりします。

腸内環境を整えてホルモン分泌に働きかける

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また脳が感じたストレスは、妊娠に必要な排卵を促すホルモンの分泌を低下させることもあり、この状態が続くと妊娠の妨げとなってしまいます。
最近の研究では腸内環境を整えることで、ストレスが軽減されるという研究結果も報告されています。つまり、脳が感じるストレスを軽減するためには、腸内環境を整えて、ホルモンの分泌を正常な状態に戻す必要があるのです。

腸内環境の改善 → ストレスを軽減 → ホルモン分泌を正常に戻す

不妊は免疫バランスの乱れが関係していた

不妊症の原因には「排卵因子」「卵管因子」「子宮因子」などの他に「免疫因子」があります。これは何らかの免疫異常が起こることで、本来は異物ではない受精に必要な精子を、体内の免疫システムが異物と判断して攻撃してしまうことです。
特に「抗精子抗体」という精子の活動を止めてしまう抗体が作られる女性は、抗体が頸管粘液内に分泌されることで、精子の通過を妨げてしまいます。
また卵管内にも抗体が分泌されると、人工授精で精子を注入しても、卵管内の通過が妨げられてしまいます。さらに受精の場面でも、抗体が精子と卵子の結合を妨害し、受精が上手くいかずに不妊症になってしまうことがあります。

免疫細胞の約7割は腸管に集まっていて、腸内環境を整えることで免疫細胞に働きかけ、免疫の異常を改善することができます。

妊活に乳酸菌が良い理由

妊活に必要な栄養素の吸収効率を上げる

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妊活中に摂りたい栄養素と言えば葉酸、カルシウム、ビタミン、ミネラル、鉄分などがあります。特に葉酸は厚生労働省も妊娠のために摂取を推奨している成分です。
少しでも妊娠に繋げようとサプリメントを常用している方もいますが、せっかくこれらの成分を摂っても、腸内環境が悪いと効率的に吸収できず充分な効果が期待できません。
腸は食べ物から栄養素を取り出して吸収するための大事な器官です。必要な栄養をしっかり摂っているのに、効果が感じられない、それどころか不調を感じているという方は、腸内で悪玉菌が増殖しているために栄養の吸収率が下がっている可能性があります。乳酸菌には善玉菌の増殖を促し悪玉菌を抑制することで、腸内フローラのバランスを改善する効果が期待できます。
乳酸菌をたくさん摂って腸内環境を改善し、妊活に必要な栄養素をしっかり吸収できる体を作りましょう。

免疫バランスを整えて妊娠しやすくする

免疫力を高める乳酸菌の種類

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私たちの体には病原体などの体に有害な細菌や物質を排除するための免疫システムが備わっています。特に腸には多くの免疫細胞が集中していて、これを「腸管免疫」と呼びます。乳酸菌によって腸内環境が整えられると免疫力の向上に繋がります。
免疫力を高める作用が認められている乳酸菌には、1073R-1乳酸菌、プラズマ乳酸菌、ラブレ菌、 クレモリス菌FC株などがあります。

免疫バランスを整える乳酸菌の働き

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乳酸菌の中には免疫バランスに働きかけるものもあります。「免疫因子」による不妊は、免疫システムが精子を異物と判断することで抗体が作られ、精子の活動を低下させ受精を妨げます。
このような症状はアレルギーの一種と考えられています。

精子を含めた体内に入り込んだ物質は、マクロファージと呼ばれる体内をパトロールする免疫部隊によっていち早く発見されます。
免疫が正常であれば問題ありませんが、免疫細胞に異常が発生すると、本来は無害である精子を体に害を及ぼす異物と判断し、その情報を情報司令官の役割を果たすヘルパーT細胞に伝えます。そして情報を受け取ったヘルパーT細胞の命令で抗体が作られるのです。

ヘルパーT細胞にはTh1とTh2があります。Th1はマクロファージなどの細胞免疫を担当し、Th2は抗体を作る担当です。Th2が優位になりすぎると過剰に抗体が作られてしまいます。一方でTh1にはTh2を抑え込む役割も担っています。

免疫バランスを整える乳酸菌の種類

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そこで乳酸菌によってTh1とTh2のバランスを整え、抗体を抑制することでアレルギー症状を緩和に繋げることができるのです。免疫バランスを整える乳酸菌には、KW3110株、L-92株などがあります。

妊活によるストレスを軽減する

妊活中はストレスを感じやすい

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妊活中は食事制限や生活習慣の改善、さらには「妊娠しなければ」という重圧によって、強いストレスを感じて心身に負担をかけてしまいます。
過度なストレスは腸内環境を悪化させて、便秘や下痢を引き起こしますが、それだけではなく腸内環境の悪化は、「セロトニン」と呼ばれる脳内神経伝達物質を不足させてしまいます。

セロトニンは腸で作られる

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セロトニンには感情をコントロールすることでイライラ、不安、恐怖を抑える作用があり、幸せホルモンとも呼ばれています。
実はこのセロトニンの90%以上は小腸で作られています。腸でセロトニンが不足すると便秘を引き起こします。一方、脳のセロトニンが不足すると過度なストレスを感じてしまいます。

腸内環境を整えて、セロトニンの材料を脳に送る

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脳にあるセロトニンの不足を腸から補いたくても、腸で作られたセロトニンを脳に直接送ることは出来ません。ですがセロトニンの材料となる5-ヒドロキシトリプトファンという物質は腸内で作られています。
この物質は腸から脳へ移動することが分かっています。そのため、乳酸菌によって腸内環境が改善されると、5-ヒドロキシトリプトファンの分泌が促され、腸だけでなく脳のセロトニンも増えると言われています。
セロトニンが分泌されるとストレスが軽減され、それによって発生するさまざまな体の不調も改善していきます。

冷え性を改善して妊娠しやすい体へ

腸内で悪玉菌が増殖すると食べ物の消化吸収を妨げ宿便として溜め込んでしまいます。これが便秘ですが、悪玉菌はさらに腸内に溜め込んだ食べ物を腐敗させて、毒素を作り出し、腸壁から吸収されることで、血管を通って体中へと運ばれていきます。
毒素が体を巡回し始めると、細胞や内臓の働きが停滞し、代謝も低下してしまいます。それによって引き起こされるのが体温の低下、つまり「冷え性」です。

体温が下がると子宮や卵巣が冷えて活動が停滞するため、妊娠しにくい体へと変わってしまいます。また腸の働きを低下させる悪玉菌は腸そのものも冷やしてしまいます。腸の冷えは万病の元と言われるほど良くありません。

そこで乳酸菌を摂ることで腸内の善玉菌を活性化し、代謝を上げて冷え性を改善し、妊娠しやすい体へと変えていきましょう。

赤ちゃんは母親の腸内フローラを受け継ぐ

子供の腸内フローラは母親の腸内環境で決まる

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妊活と言うと「とにかく妊娠しよう」とそればかりを考えてしまいますが、いざ子どもを授かった後には、生まれてくる子どもの健康への影響も考慮しなければいけません。

私たちの腸内には500種類以上、100~1000兆個もの腸内細菌が生息し、種類ごとにまとまり腸内フローラを形成していますが、この腸内フローラは母親から受け継いだものです。
出産のときに赤ちゃんは産道を通りますが、このときに口から細菌が入り込み、そのまま腸内に定着することで初期の腸内フローラが作られると考えられています。
腸内に生息する細菌の種類や数は人によって千差万別で、同じ腸内フローラを持つ人はいないと言われています。生まれてくる子どもにどのような腸内フローラが作られるかは母親の腸内環境で決まるのです。

習慣的に乳酸菌を摂って良い腸内環境を作っておく

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母親の腸内で善玉菌が優勢であれば、生まれてきた子どもの腸内でも早期に善玉菌が優勢となります。逆に母親の腸内環境が悪化していると、子どもは悪い腸内フローラを引き継ぎ、善玉菌の増殖が遅れてしまいます。
腸内環境は一朝一夕で作られるものではありませんから、習慣的に乳酸菌を摂ることで腸内の善玉菌を活性化して、良好な腸内環境を作り上げましょう。

乳酸菌は妊活をサポートする存在

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妊活には腸内環境を整える必要があり、善玉菌を活性化して悪玉菌を抑制し、さらに免疫力を高めたり、免疫バランスを整えたりする乳酸菌を習慣的に摂ることは体質改善にとても効果的です。

毎日の食事にヨーグルトやチーズなどの乳製品、ぬか漬けやキムチなどの漬物、味噌、醤油などの乳酸菌食品を積極的に取り入れましょう。
もちろん乳酸菌を摂ったからといって、不妊症を治療することはできませんし、すぐに体質が改善されるわけではありません。乳酸菌を摂るだけでなく食生活や生活習慣の改善も必要です。

乳酸菌は体質を改善して「妊娠しやすい体」を作り、赤ちゃんを授かりやすくするための手助けをしてくれる存在です。もし体質改善を図っても、効果が得られなかったときは本格的な不妊治療を始めてください。

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