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乳酸菌ブルガリア菌の特徴

ブルガリア菌とは

特徴

ブルガリア菌はラクトバチルス属の乳酸菌でブルガリクス菌とも呼ばれ、ブルガリアで昔から食べられていたヨーグルトから発見されたことからこの名前がつけられました。
形は細長い棒状をしており、酸素を嫌う嫌気性菌であるため生息場所はヨーグルトやチーズなどの酪農製品に限定されます。ビフィズス菌のように腸内に住むことはできません。
熱や酸に弱い特性を持ち、多くは胃酸や胆汁で死んでしまうため、生きて腸まで届けることが難しく、生きて届いた菌も腸内に定着することはできません。

ほとんどのヨーグルトに種菌として使われている

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ヨーグルトの発酵には欠かせない乳酸菌で、国際規格ではブルガリア菌とサーモフィラス菌を種菌とすると定められています。
ブルガリア菌の生育にはサーモフィラス菌が作り出すギ酸が必要で、この二つの菌がお互いに働くことでヨーグルトに適度な固さとなめらかさ、独特の風味をもたらします。
日本ではヨーグルトに使う菌種の規定はありませんが、明治乳業が保有するブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株を組み合わせたLB81乳酸菌をはじめ、ほとんどのヨーグルトにこの二つを組み合わせて使い、商品によってはさらにビフィズス菌などを加えています。

ブルガリア菌の歴史

グリゴロフが研究を始める

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ブルガリア菌を発見したのはブルガリア生まれのスタメン・グリゴロフで、ジュネーブ大学医学部で細菌学を専攻していました。
ある日、妻から伝統的な壷ロカットゥカに入ったヨーグルトを貰ったグリゴロフは、大学でブルガリアヨーグルトの研究にのめりこみます。

ブルガリア菌の発見

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1905年、27歳になったグリゴロフは、何千回もの実験を重ねた末に、ついにブルガリアヨーグルトから3種類の乳酸菌を発見します。
そのうち細長い形をした菌をブルガリア菌と名づけ、これらの菌によってブルガリアヨーグルトに独特の酸味と風味が生まれることを発表しました。

メチニコフが健康効果を発表

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その数年後、ロシアの生物学者イリヤ・メチニコフはブルガリアヨーグルトに健康効果があることを明らかにします。
メチニコフは「ブルガリアの人々が長生きなのはヨーグルトを毎日大量に食べているからだ」と結論づけ、「ヨーグルト不老長寿説」で発表します。
このことがきっかけでヨーグルトは健康に良い食品として世界中に知られることになります。
後にブルガリア菌は人の腸内に定着できないことが明らかになりましたが、ヨーグルトの健康効果を科学的に証明したブルガリア菌は、プロバイオティクスの研究に大きな影響を与えました。

ブルガリア菌の効果

腸内環境を整える

高い整腸作用があり便秘を改善に導きます。ブルガリア菌は腸内で乳酸を作り出すことで腸内環境を弱酸性に変えて、善玉菌の増殖を促し悪玉菌を抑制します。
胃酸や胆汁で死滅してしまったブルガリア菌であっても善玉菌のエサとなることで増殖を助けるとされています。

免疫力を高める

人の免疫器官の7割は腸に集中していて、腸内環境を整えること自体が免疫力向上にも効果的と言われています。

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明治乳業が保有する1073R-1株(ブルガリア菌の一種)には、多糖体を生成することでNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させる作用があり、風邪やインフルエンザを予防することが期待されています。
山形県舟形町に住む70~80歳の57名、佐賀県有田町に住む60歳以上の85名を対象に、1073R-1株を含むヨーグルトを1日90g摂ってもらったところ、 どちらの地域でも風邪罹患リスクが下がり、NK細胞活性が是正されることが確認されました。

1073R-1株はインフルエンザワクチンの効果を高めることも分かっています。健康な男性20名にワクチンを接種する3週間前から1073R-1株を含むヨーグルトを約3週間摂ってもらい、
ワクチン接種の1週間後から抗体価の変動を4回測定しました。その結果、ヨーグルトを摂っていない人と比べて抗体価が高くなることが認められました。

美肌効果

腸内で悪玉菌が増殖すると食べ物を腐敗させてアンモニアや硫化水素といった毒素を作り出します。毒素は腸壁に吸収されて血管を通り肌へと到達し、ニキビや吹き出物、くすみや炎症などの肌荒れを引き起こします。ブルガリア菌によって腸内環境が整えられ悪玉菌が減ると、毒素の量が減り美肌にも繋がります。

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