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乳酸菌の美容効果

美肌と腸内環境の関係

「美しくなりたい」という美容への想いは全ての女性が持つ変わらぬ願望です。どうしたら美しくなれるのか? 日々さまざまな研究と実践が行われています。
スキンケアやメイクといった体の外側からのお手入れも大事ですが、近年では体の内側から綺麗になれる美容法も推奨されています。
実は美肌と腸内環境には深い関わりがあることが分かっています。2007年にヤクルトが行った健康意識調査でも、肌の状態と腸について関連性を示す結果となりました。
この調査では20代から60代までの女性600人を対象に、食事や生活習慣など23の質問を行い、その合計点から腸年齢を推定したところ、腸年齢が実年齢より高い人ほど肌トラブルや乾燥に悩まされていることが明らかになったのです。

悪玉菌は肌荒れの原因に

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腸内環境が悪化して悪玉菌が増殖すると善玉菌の活動が弱まり、食べ物が便としてスムーズに排出されずにどんどん腸内に溜まっていきます。
悪玉菌は腸内に溜まったこれらの老廃物を腐敗させてアンモニアなどの毒素を作り出します。この状態が続くと栄養の吸収が上手くできなくなり体調不良に繋がります。
さらに腸に溜まった毒素は血流にも溶け出し、腸の粘膜から皮膚へと流れることで、肌のターンオーバーや修復力といった本来持つ働きを弱らせて、肌荒れやニキビといったトラブルを引き起こします。
便秘気味の人で吹き出物やニキビに悩んでいる方が多いのは、腸内環境の悪化が深く関係しているためです。美肌に導くためには腸内環境を整えて悪玉菌を減らす必要があります。

美肌に不可欠なビオチン

ビオチンの働き

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水溶性ビタミンの一種であるビオチンは、たんぱく質の合成、アミノ酸の代謝、コラーゲンの生成に関わる大切な栄養素です。
ビオチンは肌のターンオーバーを促し、肌を修復させる機能を持っています。ビオチンが不足すると皮膚炎などの肌トラブルを引き起こします。
アトピー性皮膚炎や花粉症などの皮膚トラブルで起きる痒みは、ヒスタミンという物質が誘発していますが、 ビオチンにはヒスタミンを抑える効果があるため、痒くて掻きむしって肌が荒れるのを防いでくれます。

腸内環境を整えてビオチンを合成

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ビオチンは食事から摂ることができ、さらに腸内細菌からも合成できるため、従来は不足することはないと考えられてきました。ところが現代人はビオチンが不足気味であることが分かっています。
その原因としては食生活の欧米化、それによる栄養の偏りから起こる腸内環境の悪化が挙げられます。腸内環境が乱れると充分な量のビオチンが合成できなくなると考えられているからです。
ビオチンは善玉菌が活発な腸内環境で作られます。乳酸菌によって腸内環境を整えることでビオチンが生成されて、肌トラブルを防ぎ美肌へと導くことができるのです。

乳酸菌の美肌効果

乳酸菌には腸内環境を善玉菌に適した酸性に変えることで便秘を解消し、肌荒れを防ぐ効果が期待されています。さらに乳酸菌を摂ることで肌の保湿効果があることも認められています。

ヤクルトが健康な女性39名を対象に行った試験では、ビフィズス菌入り飲料を摂るグループ20名と、擬似飲料を摂るグループ19名に分けて、1日1本100mlを4週間飲んでもらいました。
その結果、ビフィズス菌入り飲料を摂ったグループは、腸内環境の悪化の指標で肌荒れの原因ともなる血中フェノール類が減少していることが認められました。
さらに対象者の角質水分含量を測定したところ、湿度が低く乾燥しやすい10月中旬から12月上旬に試験を実施したにも関わらず、 擬似飲料を飲んだグループは低下しましたが、ビフィズス菌入り飲料を飲んだグループには大きな変化がなく、角層の水分含量が維持されていることが認められました。

美肌効果のある乳酸菌の種類

乳酸菌にもさまざまな種類がありそれぞれ異なる効果を持っています。以下のような乳酸菌は美肌効果が期待されています。

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・ビフィドバクテリウム・ブレーベ・ヤクルト株
ヤクルト社が開発した乳酸菌で同社の乳酸菌飲料に使われています。先述したように肌の乾燥を防ぎ美肌へと導く効果が認められています。

・クレモリス菌FC株
胃酸や胆汁に負けない強い生命力と高い整腸作用が特徴です。
クレモリス菌FC株はEPSと呼ばれる独特の粘り成分を作り出しますが、このEPSには皮膚の炎症を抑える働きがあることが報告されています。
またストレスによる肌の不調と、アトピー性皮膚炎の症状を改善する効果が認められています。

・LB81乳酸菌
明治乳業がプルガリクス菌とサーモフィラス菌を組み合わせて作り出した乳酸菌です。
このLB81乳酸菌には皮膚機能を改善する作用があることが確認されています。

・乳酸菌抽出物LFK
健康な人の腸から分離したフェリカス菌の一種FK-23を酸素溶解した乳酸菌で、大きさは約1ミクロンと小さく浸透力が高いのが特徴です。LFKは11もの特許を取得しており、美容に対する効果も認められています。

鼻の中心から頬や額の血管が拡張する酒さ(赤ら顔)は、色白の方や皮膚が薄い方がなりやすい症状ですが、LFKはこの酒さを改善する効果が認められています。
試験では酒さと診断された患者15人を対象に、LFKを含む製剤を4週間服用してもらったところ、15名中10名に症状が改善されました。
酒さの症状が出ると皮脂腺が活発になるためニキビが出来やすくなります。酒さを改善するLFKはニキビ対策にも有効です。

さらにシミ、そばかすなどの色素沈着に対する効果も確認されています。10匹のモルモットを2つグループに分けて、
紫外線を当て皮膚色素の変化を調べたところ、LFKを与えたモルモットは色素沈着が最大で35%抑制される結果となりました。

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